知性と情熱を併せ持ち、スクリーンとドラマを自在に舞う俳優、イ・ジェフン。大学で生物工学を学びながら、「演技への夢を諦めきれず」演劇科へ進路変更し、独自の俳優像を築き上げました。その表現の幅は時代劇から現代ドラマ、映画まで多岐に渡り、今、さらなる活躍が期待される存在です。
プロフィール
名前 | イ・ジェフン 이제훈 Lee Je-hoon |
生年月日 | 1984年7月4日 |
出身地 | ソウル特別市 |
国籍 | 韓国 |
身長 | 177㎝ |
血液型 | B型 |
家族構成 | 両親、姉 |
ペット | ー |
所属事務所 | COMPANY ON |
経歴
イ・ジェフンは1984年7月4日、韓国・ソウルの鍾路区(Jongno‑gu)で生まれました。元々は高麗大学の生命情報工学科に進学し、理系の道を歩み始めましたが、幼少期から映画に親しんできた情熱が抑えきれず、2004年に大学を休学し韓国芸術総合学校(Korea National University of Arts)の演劇科へ進路変更しました。この決断により、彼の演技の才能は開花しました。
2006年、短編映画『真実、リトマス(Truth, Litmus)』(英題:Just Friends?)で俳優としてデビューし、以後2007年からは学生作品やインディーズ映画に精力的に出演しました。その後、2011年公開の映画『BLEAK NIGHT 番人』で青少年の繊細な感情を丁寧に演じ、ブルー・ドラゴン映画賞や大鐘賞で新人演技賞を受賞するなど、演技派として高く評価されるようになりました。
2012年には大ヒット映画『建築学概論(Architecture 101)』で広く注目を集め、草の根的な人気を獲得。この映画で若者の恋と成長を瑞々しく描き、多くの視聴者の共感を得ました。さらに、2016年のドラマ『Signal』では天才プロファイラー役を演じ、批評・興行の両面で成功し、さらに知名度を高めました。
以降も、Netflixのヒット作『Move to Heaven(ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です)』(2021)をはじめ、『模範タクシー』(Taxi Driver シリーズ、2021〜2024)で主演を務め、熱狂的な支持を獲得。『金子文子と朴烈』(Anarchist from Colony、2017)や『I Can Speak』(2017)、映画『Escape』(2024)など、ジャンルを問わず演技の幅を広げ続けています。
プライベートでは、1997年のIMF危機を家族と共に経験したことを振り返り、「作品『Big Deal』の撮影を個人的に重く感じた」と語るなど、過去を糧に作品へ深みをもたらす俳優でもあります。また、業界の厳しさを率直に語り、「いい俳優として記憶されたい」と語ったことから、役者への真摯な姿勢がうかがえます。
性格
イ・ジェフンは、知的好奇心と演技への探究心を併せ持つ誠実な人柄として知られています。大学で理系を学びながらも演技への情熱を突き通す柔軟性と勇気は、芯の強さの表れ。また、家族と共にIMF危機を乗り越えた過去が、彼の人間味と共感力を育んでいるようです。静かな振る舞いの中にも責任感や優しさを感じさせ、共演者やファンにも信頼される存在です。
MBTI
イ・ジェフン自身が公式に公表したMBTIは現在なく、推測では「INFJ(内向・直観・感情・判断型)」または「INTJ(内向・直観・思考・判断型)」に近いと考えられます。理性的かつ洞察力が深く、作品選びにも哲学的な視点を反映している印象があるためです。強い理想とビジョンを持ち、役に対して真摯に向き合う姿も、これらタイプに共通する特徴です。ただし公式発表ではないため、あくまで推測です。
趣味や特技
特定の趣味は公表されていませんが、彼の特筆すべき特技としてはダンス能力が挙げられます。若かりし頃、ヒップホップサークルに所属し、ダンス大会で1位になった経験もあるとのことです。また、演技面では感情表現の幅と集中力が際立っており、シリアスな役から繊細な役まで自在に演じ分ける力量は彼の強みです。さらに、監督・脚本にも挑戦するなど、マルチな表現者としての側面も持ち合わせています
兵役事情
イ・ジェフンは2012年10月25日に兵役に入隊し、論山(Nonsan)の訓練所にて5週間の基礎訓練を受けたのち、警察広報部隊で服務。2014年7月24日に除隊を果たしました。この期間を乗り越えて、2014年以降の映画やドラマで活躍を再開し、現在に至るまで順調なキャリアを築いています。
出演映画
- 夜は彼らだけの時間(2007)
- 略奪者たち(2008)
- ただの友達?(2009)
- 耳(2010)
- あなたの初恋探します(2010)
- インフルエンス(2011)
- BLEAK NIGHT 番人(2011)
- 高地戦(2011)
- 建築学概論(2012)
- 占い師たち(2012)
- 怒りの倫理学(2013)
- パパロッティ(2013)
- 探偵ホン・ギルドン 消えた村(2016)
- 金子文子と朴烈(2017)
- アイキャンスピーク(2017)
- 狩りの時間(2020)
- 盗掘(2020)
- ノリャン -死の海-(2023)
出演ドラマ
- 三姉妹(2010)
- ファッション王(2012)
- 秘密の扉(2014)
- シグナル(2016)
- 明日、キミと(2017)
- 輝く星のターミナル(2018)
- ストーブリーグ(2019-2020)
- 模範タクシー(2021)
- ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です(2021)
- わずか1000ウォンの弁護士(2022)
- 模範タクシー2(2023)
- 捜査班長1958(2024)
まとめ
演劇への情熱に突き動かされ、理系から演技の道へ飛び込んだイ・ジェフン。その誠実さと探究心は、数々の名演で高く評価されています。2025年も引き続き主演作が控え、国内外での支持はますます拡大中です。彼の目に宿る熱意と表現力から、今後も目を離せません。
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